モンスターM3-3.2

小さなボディーに大きなエンジンと言うのは、昔からコンプリートカーの基本であり、また車好き、走り好きにはたまらない魅力です。今回紹介するこのM3はそんな夢を実現したコンプリートカーなのだ。
ボディーは何の変哲もないE30ボディーのM3で、コンプリートと言うには控えめないでたちです。しかしその中身は・・・!?
321馬力のE36M3C用の6気筒ダブルVANOSのハイパワーエンジンが押し込められているのです。でもそれだけではありません。それに伴うMTやデフももちろん変更されています。フロントクロスメンバーはE36用、足回りもE36が使用されています。
あの伝説のS54BスカイラインGT-Bと似たような考えで製作されています。
注)当時プリンス自動車はスカイラインの1500ccセダンのボンネットを20mm延長する事で、グロリア用6気筒にウェーバー3連装キャブを装備して搭載GT-B125馬力とし、鈴鹿の日本グランプリで滝レーシングのポルシェ904を押さえて一時トップを走ると言う快挙を成し遂げた。

そのS54Bをして『羊の皮をかぶった狼』と言う表現がありますが、それ以上《 狼のふりした虎 》とでも呼ぶべき車なのです。この車はアパルーサユーザーが3年の歳月と500万超に及ぶ資金を投入して作り上げた、ワンオフのスペシャルモンスターM3なんです。
ショップやメーカーじゃない個人が作ると言うのは大変な事なんですが・・・
その製作は、まず6気筒を押し込むためのスペースの確保と強度を確保する為の設計から始まりました。サーキットの為の車ではなく、まず第一に普通に使えるタウンカーとして、そしてその強大なパワー、トルクでの高速クルージング、強靭な足腰でワインディングを走り回れる、そんな楽しい夢を実現させる、まさに夢のコンプリートです
走る曲がる止まるが体感できる、スーパーマーケットからサーキットまでをもカバーする優れものBMWです。これが初代M3の正しい正常進化!?と思う一台なのです

   
通常のラジアルタウンユース仕様です。
マフラーはM3C用、特注のセンターマフラーの影響か?甲高い乾いた6気筒の音色を奏でます
外観はどこから見ても普通のE30M3です。
 
フロントブレーキ
リヤ ブレーキ
タイヤ・ホイール
通常はオリジナルの8.0J-17に215/45R-17のフェデラルSS595を取り付けている
サーキット用にはF8.0J-17 215/45R-17 とR8.5J-17 235/40R-17のブリジストンのSタイヤを用意している。
 
●内装
エアコン、ヒーターは普通に作動し、タウンユースに何の不便も感じません。
水温計と油圧計はセンターコンソールに配置、アンダーコートをすべて除去して新たにクロスカーペットを張ってある。これだけで約50kgの軽量化を行い騒音と熱気の進入を抑えている!!リヤシート撤去とフロントをレカロシートに変更することで、室内で100kg以上の軽量化を達成
   
2シーターとして、ロールゲージにより安全性とボディー剛性のアップを図っています。
サイドインパクトバーはサーキット以外通常は取り外します
 
 
メーターはE30のまま、スピードメーターは240km+20km足して260kmのフルスケール表示としています
タコメーターは元来4気筒用ですが、6気筒の回転数を表示するように改造してあります
 
●エンジンルーム
ごく当り前のように収まるS50-3.2エンジン、マウント位置の変更で、フロントヘビーを極力押さえてある。
 
吸気はサクラム製エアクリーナーキットを改造して、フロントバンパー下部左の通常フォグランプの場所から吸入する。
 

完成後のテストで、オートポリス 2分15秒台、またHSRでは04年冬、seikanさんのドライブによりBMWのコースレコードとなる、1分29秒825を記録しています。その後の改良作業によりモアパワーと更なる安定感が増しているのは間違いないところです。

 
諸元  
ボディー

E30M3 1989年モデル 日本仕様ディーラー車ベース

シャーシー

E36用エンジンメンバー、ミッションメンバーはワンオフ

エンジン

M3C 3.2L 321馬力

MT

M3C 6速 ショートシフト

デフ

強化1.5W イニシャルトルク65%

ファイナルギヤ

アルピナ3.64(6速・1000RPM/38.8KM)6速7000RPMオーバーまで廻ります

プロペラシャフト M3C用改造バランス取り
燃料系

フェールポンプ強化(P964用).フェールレギュレータにて燃圧調整式

冷却

OILクーラー・ラジエター共容量UP

吸気系

サクラムエアクリキット(フロントスカート内に移設)

排気系

M3C純正マフラー

制動系

F APレーシング4ポット
フローティングローター332mmキット

R ブレンボ4」ポッド(ポルシェロードスター純正)
ローターM3C純正315mm 6シリーズ用油圧ブレーキに変更

タイヤ

サーキット  BS Sタイヤ F215/45/17 R235/40/17 ホイル スプレッド鍛造  

タウンユース フェデラルSS595 F ・R共 215/45R-17 ホイル鍛造オリジナル

足回り

F 3Dデザイン車高調(M3C用) メイン16.00KNT 
ヘルパー50KNT ピロアッツパー/キャンバー調整式
スタビ ARC

R BMWモータースポーツ純正 Gr’N 
ショック&バネ  スタビ シュニッツアー

操作系 M3Cパワステユニット(ギヤ比がE30に比べてクイックです)
外装

変更なし

内装

フロントシートのみ(2シーター)
運転席 レカロSPG  助手席  レカロSRU
シートベルトサベルト 運転席5点 助手席4点
リヤシートレスカーペット張り
ロールケージOMP製6P+サイドバー(取り外し可能)

   
   

 

チューンナップとはその車の持つ性能を100%引き出してやる事。むやみに改造する事ではありません。

アパルーサは、お客様のカーライフにマッチしたチューニングメニューをご提案致します。

 
アパルーサでは、各種チュ-ニングコンプリートカーの取り扱いをしています。又CSLを使って新商品の開発テストをしています。詳しくはお問い合わせ下さい