ACシュニッツァーS3スポーツCLSU(E36 M-3ベース)
93年フランクフルトショーで登場したCSLのエボリューション的なモデルとして、96年フランクフルトショーで発表された車です。世界に2台しか存在せず、その2台が相次いでこの春(2000年)日本に上陸しました。先に到着したこの車は2号車です。           
ベース車両は96年3.2LM3Cで製作されており(1号車はM3Bベース)エアバッグ、6速仕様となっている。
 
エンジン
エンジンマネージメントシステムがどうなっているか、現車を見るまで不明でしたが相前後してアパルーサで作ったチューンドカーと同じで3.2Lを3.0Lのシングルバノスで動かしていました。
また、ホットワイヤーが外されており調べたところ上はまあまあ回るが下がどうもバノスが効いていない様子。それにフライホイルも軽量化されていたため、スローが落ち着かずエンジンもばらついていました。そこで、データを呼び出しホットワイヤーを取付けCPUリセットしたところ、本来の350PSに戻ったようです。スローも落ち着き1330Kgという軽量ボディもあってその加速たるや凄まじいものになりました。
 
 

室内&足回り&外装

内装、足回りはCSLとほぼ共通していますが、インテリアはドア内張りまでカーボンになり、ブレーキはシュニッツァーオリジナルのシステムとなっています。それに伴いCSLで採用したカーボンブリスターフェンダーに更にオーバーフェンダーが付きよりワイドになっています。FスポイラーもDTMを思わせる分割式にリップがセリ出し、左側にはエアクリーナー用のエアインテークが付いてます(右側はダミー)。リヤはトランクのスペアタイヤのスペースを潰して車体下側の空気を整流します。リヤウィングは室内より電動でリフトするようになっています。CSLでは到着時ノーマルだったマフラーもシュニッツァーオリジナルのエキマニ、ステンマフラーがついてます。

 
シュニッツァーが【Green Hell】と呼ぶレーシンググリーンの色と相まってまさに”グリーンモンスター”・・・。
最高のE36 M3コンプリートカーの登場です。
 
2000年5月 タイヤ&ホイル変更
サーキット走行を前程として17インチに変更しました。これはCSLの時もそうでしたが、まず経済的な理由(18インチより17インチの方がタイヤが安い)とワンセットしかないオリジナル18インチを傷つけたら・・・と言うこと“これ本音です”次にタイヤとセットにした時1本あたり1.8Kgの軽量化が出来ることです。取り付けてみたら意外と違和感がなく走りも軽くなり満足しています。
タイヤは今フロント225/45-17リヤ255/40-17のピレリP−ZERO−C(CSLのお下がり)を付けています。テストが終わったらダンロップのD−01J 245/40-17と265/40-17に変更します。
CSL、CLSU共17インチを装着バネ下重量を約6Kg軽減。
 
2000年6月 オイルラインのチューン 
CSLでは異常ありませんでしたが、CLSUは一般道や高速では問題ありませんがサーキットを全開走行すると、油温が若干上がり気味になります。そこでオイルクーラーの取り付け位置や容量のチェックをする事にしました。あの独特なフロントスポイラーの形状も、関係してるかも・・・只今作業中です。
 
2000年7月ブレーキチューン
ブレ-キングでの安心感アップの為、ブレーキマスターストッパーを作りました。これはブレーキング時、ブレーキを踏むのに合わせてブレーキマスターが押されて動きますが、この動きを止める事でオイルの流れを一定にしてブレーキのフィーリングをアップします。4ポットキャリパーやステンメッシュブレーキホースなどを併用すると効果抜群です。
その先のステンホースに付いている調整ネジは燃圧調整用です。これで、適正に燃圧を調整すればパーコレーションや燃圧不足によるエンジンのバラツキなどがなくなり、一定した細かな燃圧設定が出来ます。(但し、ノーマルのM3には燃圧計がありませんので付けてからでないと意味がありません。)
※いづれもワンオフで取付け調整致します。ご希望の方はご連絡下さい。
 
2000年8月アルツモトーレンバウ訪問
関西地区のBMW専門店“アルツモトーレンバウ”。今回は富士遠征の中継点としてお邪魔しました。
 

2001年2月菊池郡旭志村「風景意匠、カフェオンザグラス」にて。ワインディングを抜け最高のドライブでした。車も絶好調!!
 
2001年3月20日 オートポリス走行
去年よりブローバイガスの処理を色々模索していましたが、今回ようやく完成しました。これは全開走行を長時間するとブローバイからオイルが噴出し白い煙を吹きエンジンが調子悪くなっていました。その為、色々試しましたがオイルキャッチタンクを取りつけ2本あるブローバイホースを繋ぎ1度キャッチタンクに入れ、オイルパンに戻すという方法で1時間オートポリスを全開走行しましたが何事もなく無事走行を終えました。これで何処でも問題なく走れるようになりました。この症状は同一のエンジン形式(3.2Lをシングルバノスで動かす)では同じように起こり得る症状です。
 
2001年5月13日ユーロカップに本格テスト参戦
最後尾からのスタートでしたが7周をノントラブルで全開走行しました。
何の問題もなくタイムもBMW出場車中、最速をマーク、ポルシェも含め3番時計でした。
まだまだ速くなる要素は確実です。次の課題はブレーキのバージョンアップです。
 
2001年7月15日ユーロカップ
今回は本格参戦、BMW勢の真後ろから(12番グリッド)スタートしました。あいにく1コーナーからジェットコースターストレートまでの前半が雨という厳しい条件の中5周目にしてBMWのトップに、6週目には総合5位までポジションアップ。オープン参加の為、最後はスローダウンしましたがタイム的にはポルシェGT3やターボなどのスーパーカーも含め4番時計でした。その加速力は凄まじくBMWでは別格の走りでした。

 
2001年9月20日オイルクーラー取付&ブレーキ強化
更なる進化の為にかねてより懸案の油温を下げる為、EARL’S製8800Kcal/hのオイルクーラー(\42.500)をスポイラー中央部に追加。ついでにパワステのオイル噴き出し防止加工をします。それと4ポット325mmドリルドローターキットをフロントに取付けます。これで更なるパフォーマンスアップが出来るハズです。
 
装着した新登場のフロントブレーキキットです。基本価格325.000円より
E36全車に取付け可能です。ホイルは16インチより対応できます。
インプレッションは出来あがり次第、報告します。

 
2001年12月
と言うことでようやくどこに出しても恥ずかしくないクルマに仕上りました。一応の開発テストが終りましたので販売する事になりました。価格については別途ご相談下さい。しかし、まだまだ性能アップする事は可能です。どなたか可愛がって下さる方にお譲りしたいと思います。
 
2002年3月
フロントのダウンフォースを確保する為オリジナルカナードを取りつけました。材質はアルミです。ついでに、アーシングを施しました。アース箇所はダイナモ、エンジン、CPU、ダイレクトイグナイターにも配線してます。
※もちろん販売の際にはこの商品もそのままお付けいたします。
 
2002年7月
ファルケンタイヤの走行会に参加。今回お遊びでCSL用18インチにミシュランラジアルで走りました。車はゼッコウチョ〜〜!!
真夏に油温112℃水温92℃まででした。とにかくヘアピン、100RなどSタイヤに慣れていたため、ちょっと踏めばすぐにオシリが出て冷や汗と暑さでびっしょりでした。
写真はファルケンメイトのアキコちゃんと・・・
 
2002年9月1日BMW西日本広島オフ会
広島オフ会の帰り、中国道のとあるパーキングエリアで、日曜午後4時ごろですが他に1台もいません。さみしい〜〜!この日中国道を140Km前後で走りましたがカナードの効果がこんなにあるとは思いませんでした。高速コーナーがつづく場所がありますが、とにかくフロントの接地感は抜群でした。(思わずリヤの電動ウィングを立ててしまいました)
2003年5月グリーンモンスターが嫁ぐ事に!!
3年間慣れ親しんだCLSUが、鹿児島に行くことになりました。
出発前の最後の記念撮影です。CSL、IDINGとのスリーショット、これが見納めかな!?
 
ここが新オーナー(MKさん)のガレージ。お出迎えしてくれたのは、

●ポルシェ996GT−3
●ポルシェ993GT−2
●スカイラインGT−R Vスペックニスモバージョン

という凄い面々でした。
グリーンモンスターも幸せ者!いいとこに嫁ぎました。
「いつでも会いに来ていいよ」と優しいオーナーのお言葉も頂きました。
 
2003年11月18日
M3CSLで鹿児島までグリーンモンスターに会いに行きました。半年ぶりのご対面でした。
CLSUの横に立つのはオーナーのMKさんです。グリーンモンスターは絶好調でした。大事にして頂いてありがとうございます。
 
特徴的なリヤビュー。迫力のグリーンモンスターです。
サスもしなやかで街乗りは凄くマイルドに感じました。

 
2005年3月

車検でお預かりしていました、約1ヶ月かけてリフレッシュしました。今回、サージタンクがひび割れしていましたのでエア吸いしないように、サージタンクを修復レストアしました。
それと、チューニングエンジン特有のブローバイガスの内圧が上がるのを防ぐためエンジンヘッドを改良してガスをオイルキャッチタンクに逃がすようにしました。
これで高回転を維持しても、もう大丈夫です。
ブレーキローター、パットもすべて新品!!ガンガンいけますよ!?
ヘッドは結晶塗装を施しました
サージタンクは、カーボン製です、新品なら90万以上しますが、元のタンクを補修して、作り直しました。
 
2005年4月8日
 
車検&リフレッシュ、作業が完了しましたので鹿児島まで、CSL1号機(灰色竜巻進化型1号)でお見送りついでに、高速をランデブーして行きました。
2台で高速ランデブーと言うのは実は初めてでした。
適度なカーブの続く八代〜人吉間を200km近くで走り抜けました。実に爽快でした!!

えびのサービスエリアでちょっと一服、この2台が並ぶと目立ちますね、観光客の方から写真撮られていました。

MKさんちのガレージ前です。このガレージは新築のポルシェ用(GT2とGT3)エアコン装備の快適空間です。グリーンモンスターは反対側のガレージに、レンジローバー、ニスモニュルバージョンR34GTRと暮らしています。

 

 

2009年8月  グリーンモンスター !! 進化して登場です

実は、約2年半前から、グリーンモンスターのレストア作業をやっていました。
ボディーを裸にして、補強を入れ、錆を落とし、再塗装、そしてカーボンパーツの補修(カーボンパーツは振動によりひび割れ、また塗装を吸収することによりカーボン目が如実に見られるようになったため)とエンジンの再調整、そして室内のリフレッシュとロールバー装着です。

注)カーボンパーツは衝撃吸収の目的でボンネット、フェンダーともウェットカーボンとなっています。これはドライカーボンにすると単品の硬度は上がりますがその為、衝突時のパーツの暴走が懸念されると言う事らしいです。例えば正面衝突の場合、ボンネットが折れ曲がらず、そのまま室内に飛び込んで来る可能性とかだそうです。

とまぁ〜こう書けば、簡単そうなんですが,そうは簡単に行かないんです、何せシュニッツァーで作ったワンオフです。マニュアルも何もないんですから・・・。幸いアパルーサにはCSL(灰色竜巻号)と言う兄貴分が居たため、解らないところは現物確認と言うことで、何とか完成までこぎつけました。しかし、本当に出来上がるのか!?作業途中を見るともう、まるでバラバラ!?まともに組みあがるのかと我ながら少々不安に…、途中もう心労で胃潰瘍??にはなりませんでしたが、夜も眠れぬ日々が続きました。その間にも雑誌の取材申し込みや、お客様から「見たいけど」と言う問い合わせも多数いただき、やきもきしたものです。完成しましたが見た目さほど変っていません、それはオーナーのオリジナルにこだわると言う姿勢と、それでも安全に楽しむ為の最小限の改良はやる!!と言う決意の下、21世紀に通用する、20世紀遺産のグランドツーリングカーと言うことを目標にレストア、改善作業をいたしました。もちろん車は乗ってナンボ、ただのお飾りにはして欲しくないですからね。

大きな変更点は、ホイールとブレーキ!!パワーに負けないブレーキ性能の確保と言うことで、ブレンボウの4ポットキャリパー装着は必須でした。これに伴い、フロント355mm、リヤ328mm径のスリット入りローターを装着、前後4ポットシステムとしました。そして必然的にビッグキャリパーを収めるべく、ホイールは換えざるをえません。

ビッグキャリパー対応のニーズ製ユーロクロスのディープリム(18インチ8.5J&9.5J)を選択、これを特注にてボディーと同色としました。なるべくオリジナルの雰囲気を壊さず、より進化させると言う課題そのものでした。
タイヤはもちろん究極のロードゴーイングタイヤ、FEDERAL 595RS-R 
(F 225/40-18 R 255/35-187)を迷うことなくオーナーもチョイスされました。

そしてサスペンションも従来の設定を見直して、サーキットよりタウンユース及び高速での安定したグリップと乗り心地を優先した設定へと変更いたしました。装着タイヤの性能、車輌重量、パワーも考慮してのバネレート、ショックの設定を行いました。

エンジンはヘッドオーバーホールでバルブクリアランスの調整VANOSの作動状態などをチェック、ついでに排気側ポートを少しだけ綺麗にしました。基本的にエンジンに問題はなく、CPUの設定変更で低中速のトルクアップを図り乗りやすい設定としました。内装はリフレッシュ作業が主ですが、スタック製メーターのクリアガラスに曇りがあったので、アクリル板で整形して付け替えました。またハンドルも年式相当に傷んでいましたので、アパルーサにストックしておいた、新品のACシュニッツァー製本革3本スポーク(絶版モデルです)を取り付けました。一番の変更点は、灰色竜巻号には新車時より装着されていた、ロールバーがなかったためその追加取り付けです。これはやはり身を守る為の必要装備です。それに伴い、シュニッツァー製のサイドミラーをガラス面が小さくて見辛いという事で、少し大きめの当時のレース用カーボンエアロミラーに変更しました。でも外観上まったく違和感もなく、シュニッツァーのスタイルに溶け込んでいます。1号車のCSL(灰色竜巻号)とは対照的な進化となりました。CSLの進化はサーキットをいかに楽しめる車にするか!?と言うテーマで進化させてきました。それでこの2台は進化の方法が違うのです。

で、その費用なんですが、今現在,E46M3CSLの程度のいい中古車1台分を超えるくらいの金額とだけ記しましょうか・・・!?なんせカーボンパーツのモディファイだけでも相当な時間と費用が必要でしたから・・・もちろん分解に伴い、いろんなノウハウを吸収できたことも事実です。これで、今から10年いや20年でも現役で走り続ける世界に誇る貴重なコンプリートBMWとして九州の地で活躍してくれる事と思います。灰色竜巻号(CSL)と一味違い、ピーキーではなく、何時までもどこまでも乗っていたい、真の軽量グランドツーリングカーとして生まれ変わりました。



※以下はレストア作業の記録です

レストア途中です。どんどんバラバラになっていきます。不安です!?
内装も全部剥がされて、錆び取り、補強そして・・・再塗装されます
バラすのは簡単ですが、組み立てるのは・・・大変そう??この時点でロールバーはボディー直に取り付けられています

09年5月。苦節3年ようやく基本的な作業が終了して、アパルーサに 戻って来ました。これから内外装の細かい作業をやります。
まだルーフスポイラーは付いていません。それとアルミホイールは仮着けの灰色竜巻号の お下がり、ワーク製の17インチです。まだアルミが出来てきていませんでした。

09年8月 ついに完成です!!

アルミホイールはユーロクロスの特注18インチ(F8.5J R9.5J)タイヤはFEDERAL595RS−R(F225/40ZR-18 R255/35ZR-18)を装着、リヤルーフスポイラーも付きました。サイドミラーはシュニッツァーよりひとまわり大きいGr.N 用を取りつけて、ロールバーによる視界不良を最小限に抑えました


F 355mm

R 328mm

ホイールの奥には、ブレンボウ4ポットにスリット入りベンチレーテッドディスクローターが輝きます。もちろん、ブレーキラインはすべてステンメッシュホースです


エンジン内部は変更なし、CPUの設定変更とヘッドオーバーホールをやり、各部消耗品の交換をやりました。

内装コクピットの変更点はハンドルが大径のBMW純正タイプからシュニッツァーの36Фレザータイプに変りました

シュニッツァー特製のレカロSPG(カーボン)も長年の使用で相当痛んでいましたので補修することにしましたが、外装色にあわせて染めこまれた革シートの為、再現に苦労しましたが、オリジナル色のままで、しかも“CLSIIのロゴもそのままに、まるで新品のように綺麗に出来上がりました。
 

 

チューンナップとはその車の持つ性能を100%引き出してやる事。むやみに改造する事ではありません。

アパルーサは、お客様のカーライフにマッチしたチューニングメニューをご提案致します。

 
アパルーサでは、アイディング・アルピナ・シュニッツァーのチュ-ニングコンプリートカーを販売しています。又CSLを使って新商品の開発テストをしています。詳しくはお問い合わせ下さい